岡山大学が、簡単な歯周病検査法を発表しました。
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指先から簡単採血で歯周病判定
岡山大歯科グループが検査法確立
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の高柴正悟教授(歯周病態学)らの研究グループは、指先から採った微量の血液で歯周病菌感染の度合いを調べる検査方法を確立。歯科医院向けの採血キットをサンスター(大阪府高槻市)などと共同開発した。
検査が簡単なことから、歯周病診断を学校や企業の集団検診に組み込むことも可能。高柴教授は「歯周病は糖尿病や動脈硬化などとの関連も指摘される。早めの治療につなげてほしい」としている。
検査が簡単なことから、歯周病診断を学校や企業の集団検診に組み込むことも可能。高柴教授は「歯周病は糖尿病や動脈硬化などとの関連も指摘される。早めの治療につなげてほしい」としている。
グループは、歯周病菌に感染すると血中に発生する抗体の量に着目。感染していない20代の10人から割り出した抗体量の標準値を指数「1」と定めた。「2以上なら治療が必要なレベル、5以上の場合は重症」という。
検査キットは針や血液の吸い取り器具など。針を指先に刺して血液を1、2滴採取する。民間の検査センター(長崎県)に送れば、1週間ほどで結果が出る。1キット6825円。
【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】
(2008年11月7日) 山陽新聞
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ここ10年、大学における困った変化は、大学院大学になったことです。
何が困ったかと言うと、研究室の名前が限りなく長くなってしまい、何の研究をしているのか、名前だけではさっぱり判らなくなってしまいました。
基本的に医学系の大学は、患者を実際に見る臨床系と、研究を専らにする基礎系に分かれます。ですが、名前だけだと、どちら系なのか、さっぱり判りません。
例えば、今回検査法を発表した岡山大学大学院医歯薬学総合研究科は、おそらく歯科で用いる薬品の研究をしているところだと思いますが、基礎系なのか臨床系なのか、名前だけでは判断がつきません。
お陰で、こんな笑い話もありました。大学の先輩が結婚しました。
その際、問題になったのは、主賓としてお招きした教授でした。本人に何か問題があるというのではなく、その肩書きが余りにも長くなってしまったので、席次表に肩書きが書き切れなかったのです。
教授に事情を話して、○×大学大学院教授で、どうにか許してもらいました。
そんな具合に、色々と実用面で問題が出ているらしいのですが、誰も止めるといいません。困ったものです。
話は横道にそれましたが、この歯周病の検査法は、面白い方法だと思います。
歯周病というのは、細菌感染症であると同時に生活習慣病の側面を持っています。そのため、病気がどの様な状態であるか示す、簡単な物差しがなかったのです。
歯周病の病態は、X線写真や、基本歯周検査などの幾つかの検査結果を総合して、判断していました。実際の治療を行う上では、問題はありません。しかし、数値データが多すぎで、例えば集団検診などで、簡単に歯周病の状態を数値化するという真似は不可能でした。
これが虫歯でしたら、虫歯の歯が何本、治療済みの歯が何本と言う具合に、簡単に色分けができます。それにくらべると、歯周病の客観評価は、パロメータの数が多すぎます。
記事を読む限り、今回の検査法は、歯周病の細菌の繁殖状態に注目した方法です。
細菌が増えると、身体は防衛するために、血液中に抗体が増えます。歯周病が悪化するに従って、細菌の種類や数は変化していきます。抗体もそれに併せて変化していくわけです。
この抗体の種類と数を調べれば、歯周病の細菌感染の程度が判断できます。
この検査法がどの程度信憑性があるのかは、現時点ではわかりません。
しかし、集団検診などで数をこなし、疫学調査を行えれば、他の病気との関係性を示す面白いデータが取れる可能性があります。例えば、歯周病と糖尿病の関連性について、新たな疫学調査が可能になるでせう。そして、それは新たな治療法の開発につながるかもしれません。
ともあれ、現時点では海のものとも山のものともわかりません。
続報に注目したいと思います。



