2011年04月16日

大勝利を喜ぶ上杉隆氏


福島の原発事故がレベル7認定になり、上杉隆氏がその結果を自画自賛しております。

福島原発事故レベル7は日本の「敗戦」。
我々はいまその現実を直視しなくてはならない


長いので、リンク先をご一読くださいm(_ _)m。

どうもこの記事は、上杉隆氏の凱旋演説のようです。
なんかもう、突っ込むのが頭が痛いレベルに突入しています。

以下に、問題箇所を引用します。

>ようやく日本政府がレベル7を認めた。だが、残念ながら遅すぎた、あまりに遅すぎた
>のだ。その「敗戦」を認めるのが――。

あの……なんで「敗戦」という単語が出てくるのでせうか(^^;。

日本は未曾有の災害に見舞われておりますが、何処とも戦争しておりません。

レベル7と認定するのは、単なる科学的な基準に達しただけのことです。
試験の結果とかわりありません。その結果がたとえ0点だろうと、事実を受け止めれば、道は開けます。何故、敗戦という言葉が出てくるのでせうか?

政府や東京電力が情報開示に慎重であったことが非難されるとしても、「敗戦」云々と言われる筋合いはないと思います。

レベル7の事故を起こしたことは、問題です。ですが、レベル7と認めることに1ヶ月かかったことで、一体どのような問題が生じたのでしょう?

政府の避難勧告が遅かったおかげで、原子炉周囲の住民に重篤な健康被害でも発生したのでせうか?そういう記事は、見たこともありません。全くの混乱もなく、損害0で非難できたなどと主張する気はありません。政府は、少なくとも最低限の仕事をしています。

無論、政府がより適切な行動をとれた可能性は高いです。
それならそのことを検証して記事にすべきです。

確か、チェルノブイリのときは、ソ連側が放出した放射性物質の量を公表したのは、事故後2ヶ月近く後だと思いました。それに比べれば、事故後1ヶ月で発表した今回の事故が遅かったとは思えません。共産圏のソ連と比べるのはどうかという意見はあると思いますが、「遅すぎた」と主張するからには、何を基準に遅かったと言っているのでせうか?

大体、同じレベル7とはいえ、黒鉛炉が大火災を起こして、原子炉自体が爆発したチェルノブイリと、津波で冷却施設が破損した福島の原発事故を同列に扱うこと自体に、無理がありすぎます。

要は、政府や東京電力を悪くいうための、レッテル貼りでしかありません。
ジャーナリストは、事実を伝えるのが仕事です。悪辣なレッテル貼りをするのは、デマゴーグです。

そして、とんでもないことを宣言しています。


>筆者自身は原子炉に詳しくない。だが、原子炉の構造や過去の同種の事故を知っている
>者に直接取材をし、そのほとんど全員が、当初から口を揃えてそのように指摘していた
>ことで、この事故が政府や東電、さらには大手マスコミなどの言うような軽い事象では
>済まされないことに気づいたのである。


原子物理学は、物凄く難しい学問です。原子炉は、その難しい学問を元に、難しい技術の集まりです。つまり、原子炉について語るのなら、高度な専門知識がないといけません。
素人がホイホイ手を出していいものではありません。それなのに、原子炉に詳しくないけど、首を突っ込んだと宣言しています。

私は東京電力や政府の発表を聞いて、最初から軽い事象ではないと思っておりました。
原子力発電所に関して、官房長官が緊急発表したことが、既に異常事態です。その上で、原子力発電の知識が多少でもあれば、どの位危険かは、容易に想像ができます。

ただ、責任がある立場の人が、そう簡単に断言できないぐらいのことは、社会常識としてあります。危機のときに、迂闊な一言でパニックを起こす例は、幾らでもあります。
民衆が、原子力についての知識が少なければ、尚更です。事実を針小棒大に伝えて、パニックを起こしたら、助かる人も助からなくなります。

東京電力や政府の発表は、そういう事態を防ぐために、慎重に言葉を選んで事実を伝えようとしていたとしか、私には見えませんでした。枝野官房長官に関しては、原子力の知識が乏しいため、自分でも理解できていないことを必死に説明しようとしたため、色々と余裕がないと思いました。

上杉隆氏は、原子力について、ご自分で認めるように知識がなかったため、言葉を慎重に選んでいる姿が、隠蔽していると思えたようです。だから、慎重に事実を見極めた上で行動しなければならないときに、不用意に大声を張り上げたようです。

パニックを防ぐために慎重に事実を分かりやすく伝えるときに、偏った知識と情報に基づいて大声で危ないと騒ぎ立てたのです。デマゴーグ扱いは当然だと思います。


……それ以前に、知識がないのなら、首を突っ込むなよ(^^;。


私の身近な例でたとえるのなら、上杉隆氏は怪我人の処置をしている医者の元で、大騒ぎしている親族のようなものです。知識がない人間には、医者の処置が適切でないように見えることが、ままあります。いや、そうでなくても心配のあまり、処置に忙しい医者に質問攻めにあわすようなケースすらあります。

あるいは、断片的な知識を元に、治療に注文をつける患者さんが近いかもしれません。
自分の知っている知識だけが正しくて、医者がいい加減なことを言っているという前提で、医者を攻め立てるのです。

世の中、自分が正しいと思い込むと、他者に対して攻撃的になります。

そういう状態になった患者さんは、医者の言うことを信用しなくなり、大概よその病院や診療所へ行かれます。そして、行った先で似たようなトラブルを起こすケースが多いです。

私には、上杉隆氏には、そういう気の毒な患者さんの一人にしか見えません。

思い込んだ事実が正しくて、医者の発言を間違うと思い込む。
こうなると、周囲が何を言っても無駄です。
次の文章は、そういう気の毒な状態の患者さんにそっくりです。


>しかしその後、朝から晩まで取材を続けたり資料を読み込むことで、徐々に理論武装が
>できてくる。
>
>そのうち、私は取材をしながらも、直接的にこうした危険性について、政府、東電に
>訴えかける必要のあることに気づいた。しかもそれは急務であるように思えた。
>
>一方で、それはひどく困難な仕事になることも容易に想像が付いた。
>
>なぜなら、3号機の建屋が吹き飛んだ15日、「米国とフランスの新聞がそれぞれメルト
>ダウンの可能性に触れている」とラジオなどで発言しただけで、想像を超える大量の
>批判が私のツイッターに寄せられていたからだ。


……なんで自分が間違っている可能性を考えられないのでせうねぇ(^^;。


どういう風に思い込めば、専門家の発言より付け焼刃の知識しかない自分が正しいと思い込めるのでせう。そして、最初の思い込みが正しいと信じて、それ以外の情報を遮断し、自分の感情のままに大声で騒ぎ立てる。


……どうみても困った人です(^^;。


一般民衆が原子力に疎いのは、何処も一緒です。情報が少なく、責任がなければ、センセーショナルな記事を書いても、おかしくありません。遠い異国のことを無責任に書けるのなら、センセーショナルな記事の方が売れるに決まっています。日本でもアエラがその種の報道を行って、批判されています。

2chやツィッターを覗いてみれば、幾らでも実例が転がっています。そして、常識のある方は、2chやツィッターの記述を頭から信じません。複数のソースで確認をとるぐらいの真似をします。


……というか、ニュースの裏を取るのってジャーナリストの基本だと思うんですけど。


そして、間違った方向のまま暴走を続けます。


>これを続けるとどうなるのか。不安がなかったといえば嘘になる。
>
>それでは、テレビや新聞に登場して安全地帯からものを言っている御用学者や御用評論
>家のように根拠の無い「安全デマ」を飛ばせばいいのだろうか。実は、日本において、
>それはとても簡単な選択だ。
<<< 中略 m(_ _)m ゴメンナサイ >>>
>
>その結果、ジャーナリストという肩書きは失われるであろうし、おそらく日本の言論界
>から永遠に追放されることにもなるだろう。
>
>だが、それだけで済むことだ。命まで奪われることはない。
>
>むしろ命を奪われそうなのは何も知らされず作業に当たっている現場の作業員や地域住
>民の方だ。私はすぐに覚悟を決めた。
>
>こうして政府、東電への取材を開始しながら情報を発信することを始めたのだ。


御用学者とか御用評論家って、凄い言葉です。
『根拠のない「安全デマ」』って、よく断言できるものです。

専門家は、言葉が慎重になります。発言するときは、根拠を示してから発言します。なぜなら自分の言葉が周囲に与える危険性について、よく理解しているからです。立場が上の人間なら、なおさらです。

以前指摘したように、上杉隆氏は、プルトニウムの性質について、まったく理解していませんでした。その程度の知識すら持ち合わせていない方が、専門家を頭ごなしにレッテル貼りして罵倒する。

そして、自己陶酔の上、誤った方向へ暴走する。
まるで怪しげな宗教の狂信者かのようです。

どの辺がジャーナリストなんでせうか?

そして、他者への攻撃に転じています。


>だから、メルトダウンが始まっている可能性、格納容器が破損している可能性、猛毒
>プルトニウムが放出されている可能性、海洋汚染の始まっている可能性、避難地域外に
>も放射性物質が飛来している可能性、東京にも飛んでくる可能性を指摘してきたのだ。
>
>これらの指摘は残念ながら、結果としてすべて正しかった。これは結果論で言ってい
>るのでもないし、また、自身の指摘の正しさを誇るつもりで書いているわけでもない。
>
>もはやレベル7を政府が認めた現在、私の役割は終わった。
>
>その結果残ったのは、私自身の無力感と大手メディアによる「上杉隆」という存在の徹
>底した無視である。しかも、この結果が出ていても「いい加減なデマを飛ばした」「根
>拠無く煽っている」というレッテルを貼られている。
>
>耳を疑うような「安全デマ」を、繰り返しテレビや新聞、ネットなどで述べ続けた御用
>学者や御用評論家たちは健在であるのにもかかわらず、である。
>
>日本にフェアな言論空間が育つ可能性は薄いのだろう。国民は嘘に踊らされ、現実を直
>視できずに洗脳される方が楽なのだ。国民は仕方ない。問題は、大手メディアやそこに
>登場する発言者たちである。


上杉隆氏は、海外の飛ばし記事を輸入して、政府と東京電力は情報を隠している!と発言していました。情報は距離が離れるほど、不正確になりがちです。日本で発する情報より、海外で発する情報が正しいと大声で叫んだら、デマ扱いされるのも当然だと思います。

なにより上杉隆氏は、他人に好き勝手なレッテルを貼りまくったのです。
自分がレッテルを貼られても、文句を言うのは筋違いというものです。

そして、あまりにももデマが酷かったので、見捨てられただけだと思います。

大体、指摘の結果が正しかったのは、明確に結果論です。

上杉隆氏が指摘した可能性など、多少の原子力発電所の知識がある人間なら、幾らでも指摘できます。では何故知っている人間が声高にそのことを叫ばなかったと言うと、当事者の足を引っ張りかねないからです。そして、足を引っ張ることが、事態の悪化を招き、大災害を生みかねないからです。何より、誤った情報により民衆がパニックを起こしたら、起こらなくてもいい悲劇が生まれるからです。

関東大震災のとき、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』というデマのおかけでどのような悲劇が生まれたでせう。恐ろしいことに、当事は大手新聞社ですら、このデマを垂れ流し、悲劇の拡大に寄与しました。

それに比べると、今回の事故で、大手マスメディアの多くは抑制的に報道しました。
例えば過去の水爆実験などの際に用いられた『死の灰が降ってくる』という類の表現は、一切使われておりません。マスメディアは色々と酷い報道をすることが多いです。今回も様々な非難を浴びていますが、少なくともデマに関しては、まともになっています。

そして政府や東京電力の発表ですが、ああいう発表は仕方がない側面があると思います。
人間、その立場にならないと分からない事象ということは、一杯あります。当事者は、外野が指摘することなど百も承知でも、立場上口に出来ない事態など幾らでもあります。
外野の立場で好き勝手述べていても、いざ自分がその立場になったら、外野時代に主張した行動は一つも取れなかったなんて事態は、一杯あります。最近の例ですと、長妻昭衆議院議員の野党時代と厚生労働大臣時代の言動と成果を調べてみてください。

私は自民党支持者で、東京電力の事故対処には問題があると思っております。ですが、今はそれを批判するよりも、優先すべきことがあると思います。外野が好き勝手に当事者を罵る事が許されるのは、居酒屋ぐらいです。

例えば、熱心な阪神ファンが居酒屋でメートルが上がって騒ぐような内容を、大声で試合中に話されたら、阪神の選手は迷惑すると思いません?無論、ファンはそんなことは分かっていますから、居酒屋でしか話しません。

つまり、上杉隆氏の行動を例えると、阪神−巨人戦の甲子園の1塁側スタンドで、試合中に熱心なファンなら誰もが分かっているけど口にしない阪神の悪口を、大声で叫ぶようなものです。それも、誰も気づいていない事実を、俺が初めて指摘しているんだとでもいうように、得意げな顔で叫ぶのです。


……仲間外れにされるのは、当然だと思います(^^;。


何より、責任のある立場の人間は、無責任なことはいえません。放射性物質に限らず、原子の同定試験は時間がかかるのが当たり前です。修理作業と平行して計測を行うのですから、結果が揃うのに時間がかかるのは、当たり前です。そして、結果が揃わないうちに、発表できるわけがありません。

上杉隆氏の指摘よりも政府側の発表が遅れたのは、発表できる根拠がまだ揃っていなかっただけです。そして、影響を最小限にするために、諸外国や各種機関と調整をする時間がかかったぐらいでせう。

更に言うのなら、おなじレベル7の事故であっても、チェルノブイリの事故と福島の事故は、明らかに様相が異なっています。

自然災害で原子炉がトラブルを起こす、それもマグニチュード9の地震と10mを超える津波で、なんていう想定は誰も考えていませんでした。これに対し、チェルノブイリは、運用に問題があり、黒鉛炉が燃え上がり、大爆発をしたのです。

チェルノブイリの方が遥かに巨大な事故で、周囲に与えた損害が大きかったことは、間違いありません。福島がレベル7なら、チェルノブイリはレベル9ぐらいに認定した方が、実情に近いと思います。ですが、国際評価尺度の事故認定は、レベル7が上限です。

チェルノブイリと同じ規模の事故だと宣言してしまうと、様々な弊害が起こることが間違いありません。発表に慎重になっても無理はないと思います。

現に、IAEAをはじめとする複数の組織が、『同じレベル7でも、福島とチェルノブイリは全然違う』という趣旨の発言をしています。国際評価尺度の基準を見直すべきだと言う声も散見します。今後の論議の対象となることは間違いありません。

というより、過去の事故で情報をアメリカやソ連が情報を隠蔽していた可能性を、上杉隆氏は考えていないのでせうか。常識で考えると、日本よりロシアの方が隠蔽体質は酷いはずなんですが。

そういう様々な要素がかみ合って、責任持ってレベル7の事故だと発表できるのが、この時期になっただけだと思います。少なくとも上杉隆氏に、追い詰められたからではありません。

それなのに、勝利宣言をする上杉隆氏を周囲はどのように見ているのでせうか?


……普通に考えて、痛い人ですねぇ(^^;。


そして、自分が理解できない発言をデマと言い切り、他者を切って捨てる発言はついていけません。

上杉隆氏が「安全デマ」と主張した発言は、専門家が科学的な根拠を示して、この範囲だと危険性は低いという趣旨の発言です。上杉隆氏の主張は、100%安全でないと危険だと言うロジックです。どんな事象でも100%の宣言をできるのは、その道の権威か、無責任な立場の人間だけです。そして、権威のある人は、そんな無責任な発言は慎みます。

放射性物質の内部被曝によって、人体にどのような健康被害がおこるかは、一部の例外を除いて、未だに立証されておりません。例えば、プルトニウムは動物実験で発癌性が認められていますが、人体でプルトニウムによる発癌は、未だに認めておりません。

だからプルトニウム摂取しても安全だという主張は言い過ぎですが、分量が少なければ危険ではないという発言をしても、おかしくありません。少なくとも根拠があります。
それを「安心デマ」と切って捨てるのは、あまりにも思慮が足りないと思います。

それは、まるで灰色が、白か黒かと聞くようなものです。
灰色は白でも黒でもありません。灰色は灰色なんです。

『灰色は白に近いか、黒に近いか?』と質問されるなら、まだ答えようがあります。
しかし、『灰色は、白か黒か』との質問に『灰色が白でない』と答えると嘘をついているといい、『灰色が黒ではない』と答えると事実を隠蔽していると追求されます。

ましてや、『灰色は白か黒か答えられない人が多いのは問題だ!』と主張されても、どう答えればいいんでせうか?

そんな人を、誰がまともに取材に応じるのでせう?

いや、応じる方がいるようです。


>福島第一原発の原子炉設計者とは毎日電話をしている。この一ヶ月間、連絡を欠かさな
>かった東電協力会社の作業員とも話している。総務委員会、法務委員会所属の国会議員
>とも連絡を取り続けている。民主党幹部、大臣クラスの政治家とも可能な限り情報を交
>換するようにしている。
>
>その結果、いまできることは世界との情報の共有であり、本コラムでも提案した「国際
>緊急チーム」による事故対応に尽きる。


専門知識がなくて、専門家と話して、まともに取材ができるのですか?
専門用語を用いずに、専門知識の理解は困難です。専門家は素人に専門用語を使わずに説明する能力が必要ですが、取材する記者が専門用語を理解していないのは論外です。
真面目に勉強している方は、専門用語の使い方に物凄く気を使います。そうでないと事実を正確に伝えられないからです。上杉隆氏の記事を読んでみると、その当りの配慮が全くありません。専門用語や事実を平気で間違えています。そんな方が専門家に満足な取材ができるのか、疑問に感じます。

民主党幹部や大臣クラスの政治家と情報交換と書いていますが、基本的に民主党は原発推進派の集まりです。福島原発は、民主党の重鎮、渡部 恒三衆議院議員が誘致に尽力しました。当然のことながら、上杉氏が事実を隠蔽し、安全デマを流していると主張する政府や東京電力の関係者です。共産党や社民党と連絡を取るのなら分かりますが、政府や東京電力を罵る上杉隆氏が、民主党と連絡をとっていることを自慢するのが理解できません。

あちらこちらに取材していることを誇るのなら、渡部 恒三衆議院議員のところへ取材に行き、東京電力との関係について、言質の一つもとるべきだと思います。あるいは、鳩山由紀夫前首相の所に取材に行き、二酸化炭素25%削減と今回の事件の関係を取材してもいいと思います。

上杉隆氏は、政治を専門としているジャーナリストだと思いました。知識のない原子力発電所の事故にこだわるより、そういう政治家から今回の事故の背景となった事情を聞きだすのが、筋ではないかと思います。

それに「国際緊急チーム」って、何をイメージしているのでせうか?
サンダーバードのファンだったのでせうか?

現在、政府はアメリカとフランスからの専門家を受け入れています。
報道を見るからに、少なくとも現場レベルでは、アメリカと共同で対処していることは、間違いありません。

日米仏は、西側で原子力発電の最先端の国です。ちなみにドイツやイギリスは、随分前に原発を自国で生産するのをやめております。そこと協力しているのですから、事実上の「国際緊急チーム」だと思います。

百歩譲って、上杉隆氏の主張する「国際緊急チーム」ができたとしたら、何処の国が指揮をとるのですか?いや、それ以前に国家の安全保障にかかわり、状況によっては自衛隊などの指揮をする可能性が高いのに、他国に指揮権を預けるような真似ができるのでせうか?
それこそ、憲法違反になりかねません。何より「国際緊急チーム」がミスを犯したら、誰がどうやって責任をとるのです?

それに、寄せ集めのチームが力が発揮するには、強力な指導力が必要です。普通に考えて、誰が指揮をとるかだけで揉めそうです。指導力がないと、船頭多くして船、山へ登るという事態になりかねません。それは、今の民主党政権を見ていると、容易に実感できます。

平時にそのような取り決めをしていたのならまだしも、緊急時にそんなものをいきなり組織しても役に立たないと思います。それこそ泥縄というものです。

大体、世界との情報の共有と言っても、様々な危険をはらんでいます。
原子力発電所というのは、テロリズムや軍事行動の対象なのです。
現に1981年に、イスラエルが、イラクの原子炉を空爆しています。他にも北朝鮮が、アメリカや韓国からの空爆を恐れて、原子炉や再処理工場の場所を秘匿していたのを、忘れたのでしょうか?

下手な国と情報を共有し、テロリストに情報が流れないという保証がありません。
それを防ぐためには、守秘協定をガチガチに結ばねばなりません。緊急時にそんな真似ができるわけがありません。

我が国が放射性物質に汚染された水を海洋投棄したことを、海洋汚染テロ国家と罵った上杉隆氏が、本物のテロリストを援助する危険性を孕んだ真似を推奨するのか、理解に苦しみます。

原子力発電所や緊急事態の対処組織についての知識がまったくないから、自分の思い付きを口に出しているとしか思えません。素人の思い付きが、緊急時にどれほど迷惑かは、現政権の仕事を見ていると、実感できます。

そして暴走したまま、結論に至っています。勝利宣言です。


>菅首相や枝野官房長官を筆頭として、政府は結果として、東電の情報隠蔽に協力し、
>国民を欺いてきた。
>
>また、民放テレビを中心に大手メディアも、その「大本営発表」にまんまと乗っかり、
>誤った自説にこだわることで嘘をつき続けてきた。
>
>また、インターネットの世界でも、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏を筆頭に、
>どの現場取材も行なわないネット有名人たちがいまなお同じ過ちを繰り返している。
>
>いまの未熟な日本の言論社会ではそうした人々に、ただちに、批判の矛先が突きつけ
>られることはない。その代わり、将来、彼らは歴史に断罪されるだろう。
>
>断罪は今ではない。いつか、この事故を、日本人が冷静に振り返ることができるよう
>になったそのときに初めて行なわれるはずだ。
>
>あるいはそれはまた、70年ほどかかるのかもしれないし、もしかして永久にできない
>のかもしれない。
>
>だが、そんなことはもはやどうでもいい。レベル7は日本にとっての「敗戦」なのである。
>私たちは、いまその現実を直視しなくてはならない。


上杉隆氏は、一体誰と戦って、勝利宣言しているのでせうか?
ジャーナリストの仕事って、いつから戰いになったのでせう?

とりあえず、佐々木俊尚氏に腹を立てていることは理解できました。
今は劣勢でも未来は自分が正しいと明らかにしてくると、期待しているようです。
そして、現実を直視しろと主張しています。

自分の評価を未来に持ち越した時点で、現実から逃避していると思います。

何より、私が理解出来ないのが、上杉隆氏の記事で共通しているのは、読者の存在の欠如です。ジャーナリストの使命は、事実を正確に伝えることで、読者の利益になることです。政府の嘘を暴くのも、記者クラブの横暴を訴えるのも、それが目的ではなく、事実を伝えるための手段のはずです。

ところが、どの記事にも目的よりも手段の方が、優先されています。
目的と手段が、何処かで入れ違っております。

今回の件で上杉隆氏が誇るとしたら、『上杉隆氏の記事のおかげで、政府の嘘にだまされないで、命が助かりました。ありがとうございます』という読者からの便りのはずです。

ところが誇っているのが、『政府がレベル7を認めたこと』であり、『日本の敗戦』であり、『大本営発表の大手マスメディアや佐々木俊尚氏よりも自分が正しかった』という主張です。

そんなものが、ジャーナリストとしての勝利なのでせうか?

いや、そもそも勝利しているのなら、何ゆえ出演番組からの降板が続いているのでせうか?
上杉隆氏が言うように、政府や日本が敗戦を迎えているのなら、少なくとも海外からの記事依頼やインタビューは増えているはずです。出演番組は増えているはずです。
自分の評価を未来に任せるという趣旨の発言なんか、出てこないはずです。

上杉隆氏は、自分が置かれている現実を、もう少し直視したほうがいいと思います。



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posted by Jinguzi at 12:07| Comment(8) | TrackBack(0) | NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
目に見えることは人間の力で改善できるが、目に見えないことを解決しなければ、それ以上の惨劇を繰返さなければならなくなる。
心は、人間の努力だけでは改善できない。
私たちが、今、しなければいけないことは、『救世主スバル元首様』に、救いを求めることだ。
 もう、時間がない!!
http://www.kyuseishu.com/tanuma-tu-koku.html
http://miracle1.iza.ne.jp/blog/entry/2237566/
Posted by ひかる at 2011年04月16日 14:13
政府の対策の遅れの結果は10〜20年後に出るのさ。
今を論じても意味がない、あんた申請の専門バカの保守主義者だな。
よくまあ長々とつまらん文を書けるもんだ。
暇なんだね、きっと。
Posted by 通りすがり at 2011年04月20日 03:23
保守的だけど人柄は誠実で信義に熱いそんな素敵な県民性溢れる金沢の土地で出会ってみませんか?2009年にはユネスコの創造都市に認定された由緒ある金沢へようこそ
Posted by 金沢 出会い at 2011年06月01日 05:12
海・山に囲まれ城下町も残る風情溢れる津市で素敵な出会いを提供します。日本最大級の公共マリーナ施設もあり充実したデートも間違いありません。今津で出会うのが熱い!
Posted by 津 出会い at 2011年06月04日 04:56
最近一部で話題になっているロケーションベースのソーシャル・ネットワーキング・サービス。まだまだ日本では浸透していませんがTwitterの次にくるのはこのフォースクエアで間違いありません!
Posted by フォースクエア at 2011年06月29日 11:27
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Posted by 処女 at 2011年06月30日 16:04
あなたの助けを待っている少女たちがいます!今すぐ神待ち掲示板に参加して少女たちを助けてあげて下さい!あなたのその行動が可哀想な神待ち少女たちを救うことに繋がるのです。
Posted by 神待ち掲示板 at 2011年07月23日 18:12

尺八してもらったけどありゃたまんねーな!!
ジュパジュパ凄い音させながら吸いつかれて、30秒で発射しちまった(笑)
しかもオレ、女にお任せして寝てただけなのに5マソも貰った件wwww
http://929biej.jp.takaoka.mobi/
Posted by 吸引力の変わらないただひとつの… at 2011年07月30日 12:23
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