2011年09月16日

歯のかみ合わせが、アルツハイマー病を悪化させる?


歯のかみ合わせが悪いとアルツハイマー病の原因物質が脳内で増加するという研究結果を、岡山大学が発表しました。

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アルツハイマー病 かみ合わせが原因? 岡山大グループ

 歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる物質が脳内で大量に増えることを、森田学・岡山大教授(予防歯科)らのグループがラットを使った実験で確認し、15日に発表した。この物質は、かみ合わせを良くすると減るとみられ、森田教授は「人間も歯の治療によってアルツハイマー病が改善する可能性がある」としている。

 アルツハイマー病は、たんぱく質の塊「アミロイドβ」が脳内に異常に蓄積することで発症するとされる。

 森田教授らは、歯が少なかったり、かみ合わせが悪かったりするとアルツハイマー病にかかりやすくなるという疫学調査結果があることに着目。奥歯を削ってかみ合わせをおかしくしたラットと正常なラットをそれぞれ6匹ずつ8週間飼育し、その後に脳の海馬という部分を取り出してアミロイドβの蓄積量を調べた。その結果、かみ合わせ異常のラットは正常なラットに比べてアミロイドβの量が2〜2・5倍多く、最大で7倍に達したものもあった。

 かみ合わせ異常の状態で4週間飼育し、その後の4週間は歯にかぶせものをして改善したラットでは、アミロイドβの量は正常な場合とほとんど変わらなかった。

 研究成果は米科学誌「ニューロモレキュラー・メディシン」9月号に掲載された。
(2011年9月16日 読売新聞)

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アルツハイマー病は、認知症の一つです。脳内にアミロイドβが異常蓄積し、脳が萎縮することが原因とされています。レーガン元大統領が、この病気にかかった事を告白したことが有名です。

今回の研究では、かみ合わせを人工的に悪くしたマウスに、アミロイドβの蓄積量が増加したことが認められています。では、かみ合わせが悪くなると、何故このような現象がおきるのでしょうか?

先に断っておきますが、ここから先は私の推察にすぎません。
岡山大の見解ではありません。その点はご了承ください。

歯のかみ合わせは、顎の運動機能に大きく関係しています。

哺乳類は、下顎の動きは目で見えません。見えたとしても細かい位置までわかりません。
しかし、顎は大変強い力で噛みます。細かい位置がわからないと力の加減ができません。
それではどうやって力加減をコントロールしているかというと、歯のかみ合わせで位置を確認しているのです。歯のかみ合わせは、顎のスタート地点であり、ゴール地点です。

噛むたびに顎の位置を確認し、顎の筋肉を緩めたり、閉めたりして顎を動かします。

かみ合わせが悪くなる、あるいは歯の本数が減ると、噛んだ時に得られる顎の位置情報が減ります。その結果、顎の細かい位置情報がわからなくなります。

明るい場所で作業するのと、暗い場所で懐中電灯の明りで作業をするのを考えてください。
懐中電灯の明りの範囲で作業するのは、色々と効率が悪くなります。

かみ合わせが悪くなるということは、これと同じです。
その結果、噛める場所でしか顎を動かさなくなります。
それが長期間続くと、よく使う筋肉と使わない筋肉とに差がついてきます。

問題は、筋肉が血液を流すポンプの役割も持っていることです。

筋肉は使えば使うほどエネルギーを消費します。体内でエネルギーは血液によって運ばれます。つまり、噛めば噛むほど頭に血液が送られる仕組みになっています。血液が常に大量に流れれば、当然血管も太くなっていきます。交通量が多いほど道路は整備されなければいけない。それとなんら変わりありません。

そうなりますと、よく噛めば噛むほど、頭に血液が流れる仕組みになります。
そして、頭には大量にエネルギーを消費する脳が存在します。

つまり、咀嚼能力が高いほど、頭部の血管網が整備され、血流量が増え、脳の栄養状態が安定するというわけです。

逆を言うと咀嚼能力が低いと、頭部の血管網の状態が悪くなり、血流量が減少し、脳の栄養状態が悪化するというわけです。

そして咀嚼能力を決める重要なファクターがかみ合わせであり、歯の本数なわけです。

つまり、かみ合わせが悪いと脳の栄養状態が悪化する可能性が高いのです。
栄養状態が悪化するというのは、日常生活に例えると、給料が減るのと代わりません。給料が減ると、色々と滞りが出てきます。気がつくと、起きないはずのトラブルが起こります。携帯電話の料金が払えなくて、友達と喧嘩したりします。

脳内の栄養状態が悪化したため、本来なら増加しないはずのアミロイドβの蓄積量が、増加しても不思議は無いということになるわけです。

かみ合わせと痴呆症についての見解は、以前から一部で主張されていました。
今回の発表は、その意見を裏付けることになります。

ただ、現時点では、歯のかみ合わせを悪くするとアミロイドβの蓄積量が増加したというだけです。歯のかみ合わせは、あくまで脳内の栄養状態を悪化させる誘引となる可能性があるぐらいが、今回の実験結果で言える範囲でしょう。

人間のアルツハイマー病や痴呆症全体にまで関連付けるのは、かなり飛躍があります。
仮説以上の意味がありません。

それでも、かみ合わせを治すことが、患者さんにとっての健康に繋がることを主張できると思います。何より、かみ合わせがいい方が、ご飯を美味しく食べれます。それだけでも、幸せなことだと思います。

今後、どのような研究が進むかわかりませんが、岡山大の動向に注目したいと思います。


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posted by Jinguzi at 18:51| Comment(3) | TrackBack(0) | 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東京の土壌汚染について、どう思いますか。
Posted by at 2011年10月09日 12:32
名無し様

こんにちは。レスありがとうございます。

>東京の土壌汚染について、どう思いますか。

正直申しまして、あまり心配しなくてもいいのではないかと思っております。
60年代に大気圏内で原水爆実験が盛んにやられていたころには、色々とやばいものが一杯降っていましたが、特に健康被害があったという報告はありません。

無論、定期的な計測は必要でしょうが、東京あたりなら過度に警戒する必要はないと思います。

Posted by Jinguzi at 2011年10月17日 16:33
この中で、ので、 "母斑?"レグルス戦争日は、赤ちゃんを取った胎児が非常に楽しいあざの事は時々がある場合にあざ、実際には、本土で生まれたばかりの赤ちゃんは、 ferragamo パリ http://www.bag-wheres.com/
Posted by ferragamo パリ at 2013年08月07日 22:04
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