2008年11月26日

親知らずの基礎知識 − 親知らずの汚名を返上する@

親不知。親知らず。智歯。正式名称を第3大臼歯といいます。
このシリーズでは、色々と誤解が多い親知らずの情報と、当院で行っている治療を紹介したいと思います。

親知らずの名前の由来は二つあります。
一番最後に生えるため、その歯が生えたことに親が気がつかない。だから親知らずという説と、親知らずが生える頃には、もう親は居ないので、親知らずという二つの説があります。ちなみに、英語では智恵がつく頃に生えるから、智歯【wisdom tooth】と呼ぶわけです。

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2008年11月21日

イオンの力 − 無痛治療を考えるC


虫歯の痛みは、厄介です。通常の怪我ですと、患部に鎮痛作用がある薬品を塗れば、ある程度の痛みは取れます。しかし、虫歯の場合は、歯を削らないと患部まで薬品が届きません。薬がそこまで浸透してくれないからです。

そのため、痛い部位に薬品を届かせるためには、歯を削って痛い思いをしなければいけない。矛盾もいいところです。

その矛盾を解消する機械があります。イオン導入機という機械です。
写真を下に示します。

イオン導入機

主に、歯科分野では、歯内療法という治療に用いられています。
簡単に言うと歯の根っ子の治療です。
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2008年11月11日

超兵器レーザ − 無痛治療を考えるB


タイトルの元ネタは、ウルトラセブンの26話のタイトルです(^o^)。
深い意味はありません。

当院では、こちらのNd:YAGレーザ(ネオジウムヤグレーザ)を虫歯治療に用いております。

NdYAG

レーザ光線は、ピンポイントで強力なエネルギーを加えることができます。強いエネルギーを加えられた結果、レーザ光線が当った場所は、瞬時に数百度から1,000度近くまで跳ね上がります。

液体は、高熱になると蒸気となって発散します。しかし、固体は気化するためには、液体にならねばいけません。ところが、レーザだとあまりに急激に温度が上昇するため、液体に溶ける時間がないのです。よって、固体のまま、蒸気のように細かくなって散っていきます。蒸散と呼ばれる現象です。

当然のことながら、レーザ光線が当った場所は、崩壊します。例えるのなら、顕微鏡サイズのポイントを爆発させるようなものです。

虫歯にレーザを照射した場合、当った部位が吹き飛んでしまいます。通常なら、痛みが出るはずですが、痛みを感じる神経終末まで同時に焼いてしまうため、痛みを感じることがないと言われています。
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2008年11月07日

簡単な歯周病検査法


岡山大学が、簡単な歯周病検査法を発表しました。

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指先から簡単採血で歯周病判定
岡山大歯科グループが検査法確立

 岡山大大学院医歯薬学総合研究科の高柴正悟教授(歯周病態学)らの研究グループは、指先から採った微量の血液で歯周病菌感染の度合いを調べる検査方法を確立。歯科医院向けの採血キットをサンスター(大阪府高槻市)などと共同開発した。

 検査が簡単なことから、歯周病診断を学校や企業の集団検診に組み込むことも可能。高柴教授は「歯周病は糖尿病や動脈硬化などとの関連も指摘される。早めの治療につなげてほしい」としている。
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2008年10月27日

レフトのイチローは、ライトフライを捕ることができるか? − 無痛治療を考えるA


虫歯菌は、砂糖などの食べカスを食べて、酸を出して歯を溶かします。
虫歯が大きくなると、歯髄にその刺激が届いて痛みが出ます。

虫歯を削ると痛みが出ます。
ですが、削らないと虫歯菌の活動を止めることができません。

しかし、本当にそうでせうか?

ストレプトコッカス・ミュータンスに代表される虫歯菌は、口腔常在菌です。
つまり、細菌です。細菌ですから、当然抗生物質が効きます。

ですが、今現在も虫歯菌を根絶できる抗生物質は発見されておりません。
それには、理由がふたつあります。
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2008年10月20日

痛くない虫歯の治療 − 無痛治療を考える@

歯科の治療は痛いと、皆さん思われております。
痛い思いは誰だって嫌です。だから、皆さん歯医者が嫌いです。
人間、人に嫌われるのは嫌です。
だから、歯医者も嫌われないように、様々な努力をしています。

このBLGOでは、過去に2回ほど、この問題に触れております。

痛くない麻酔注射

歯医者で痛い思いをしない方法


今回は、より詳しく痛みの少ない虫歯の治療について考えてみたいと思います。
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2008年10月10日

ラクトフェリン


ライオンから、ラクトフェリンに関して新たな発見があったと発表がありました。

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おっぱいに内臓脂肪減らす効果 ライオン、商品展開検討
2008年10月10日

 ライオンは9日、ヒトや哺乳(ほにゅう)類の母乳に含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」に、内臓脂肪を減らす効果があることが分かったと発表した。同社はすでにラクトフェリンを錠剤にした健康食品を通信販売で扱っているが、メタボ対策商品として展開することも検討する。

 京都府立医科大の西野輔翼教授らとの共同研究。30〜62歳の男女26人を半数ずつに分け、片方には1日300ミリグラムのラクトフェリン入り錠剤を、もう片方には成分なしの錠剤を飲んでもらった。8週間後、ラクトフェリン入り錠剤を飲んだ人たちは、残りの人たちに比べ、腹囲が平均3.4センチ、体重が平均2.5キロ少なかったという。
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2008年09月29日

我々は何故、茶碗を持ってご飯を食べるのか? − 虫歯予防の盲点C


本論に入る前に、一つ、試して見てもらいたいことがあります。

座っていても、立っていてもいいです。背筋を伸ばして、口を開けてみてください。上手く開きましたか?そしたら、口を閉じて今度は少し前かがみになってください。そうして口を開けてみてください。先ほどより口が開かないのが、わかりますか?

判らなければ、鏡の前で試してみてください。

人間が口を開閉するためには、背中を真直ぐにして頭を固定する必要があるのです。前かがみになると、顎の固定が不十分になるため、口が大きく開かなくなるのです。

ご飯を食べるときというのは、口を大きく開け閉めします。
言い換えると、背筋を伸ばして、ご飯を食べた方が、顎の動きが楽なのです。

更に言えば、前歯から奥歯まで満遍なくご飯を食べようとすると、口を大きく開け閉めし、顎を前後左右に動かさなければいけません。実は、その能力は、子供の頃に習得しないと、上手くできないのです。

我々の祖先は、その能力の獲得をある生活習慣の形で、子孫へ伝えてきました。ところが第2次大戦を前後する国家レベルの社会変容が、その生活習慣を崩壊へ追いやろうとしております。

私は、戦後虫歯が急速に普及した背景に、この生活習慣の崩壊があるのではないかと考えております。言い換えると、お口の中に食べカスが増えた理由の一つは、この生活習慣の崩壊があると思います。

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2008年09月20日

気がつくと噛めなくなった日本人 − 虫歯予防の盲点B


健康のために、1口30回は噛もう!

こういう標語があります。30回とまでは行かなくても、一口に15回以上噛むのが理想といわれております。しかしながら、実際いざやろうとすると困難です。

最初の一口はできるでせう。二口目か三口目で途中で疲れてきたり、頬の内側や舌を噛んだりしてしまいます。

おそらく、今の日本人の多くは、常日頃からそんなに噛んで食事をしていません。

一口30回噛もうと思ったら、前歯から奥歯まで満遍なく使わなければなりません。
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タグ:砂糖 虫歯 噛む
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2008年09月17日

砂糖を食べない方法を考える − 虫歯予防の盲点A


家庭から生ゴミが出ます。その生ゴミを目当てに烏が増えます。
烏がとってもやかましくて困ります。

では、どうすれば烏は減るでせうか?

大雑把に言って、方法は二つです。


@ゴミの回収をマメにして貰う。

A生ゴミ自体を減らす。


要は、生ゴミが烏の餌になる時間を減らせばいいわけです。

……とっても当り前です(^o^)。

私は、虫歯の予防もこれと同じだと思っております。
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タグ:砂糖 予防 虫歯
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2008年09月16日

砂糖、甘美なる物 − 虫歯予防の盲点@


『虫歯の完全な予防法を見つけると、歯医者は廃業である。だから、虫歯の完全な予防法は、公開されない』

よくきくジョークです(^o^)。

しかし、完全とまではいいませんが、今よりも遥かに効率よく虫歯を予防できる方法があります。

とっくの昔に発見され、公表もされています。

とっても、簡単です。
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タグ:予防 虫歯 砂糖
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2008年08月26日

歯の汚れについて #01歯の汚れと歯石について



『歯の汚れを落としたいんです』

『ホワイトニングをしたいんです』

『歯石を落としてください』


歯医者には、こういう訴えをする患者さんが、大勢見えます。

一言で言うと、歯の色を白くしたいという要望です。

実は歯の汚れは、大雑把に言って3種類あり、その処置方法は、それぞれ異なります。


@歯の表面についた汚れ:歯垢、歯石、色素着色等

A歯の内部についた汚れ:歯の変色

B歯に穴が開き、そこに汚れがついたもの:虫歯


其々の治療法を大雑把に言うと、こうなります。


@歯垢、歯石、色素沈着の除去 → 歯石除去

A変色した歯の漂白 → ホワイトニング

B虫歯の処置 → CR充填などの虫歯の治療


患者さん側が、歯の汚れをとるという行為を全てホワイトニングと思ってらっしゃいます。

『歯を綺麗にする』=『歯を白くする』=『ホワイトニング』と考えるのは、極めて当然です。

しかし、実際に歯科治療でホワイトニングといいますと、歯の内部に染み込んだ色素を除去する作業を指します。

専門用語に入る単語ですので、患者さんが細かいことを知らないのは当然です。

ちなみに、基本的に@とBは保険適用の治療ですが、Aは適用外の治療になります。

これから、数回かけて、歯の汚れとその治療法についてお話しようと思います。

今回は、歯の汚れの中で、@に分類した歯の表面についた汚れについてお話しようと思います。

まず、貴方がご飯を食べる姿を考えてください。

よく噛んで飲み込みますが、食べカスが口の中に残ります。

その食べカスを唾液で溶かし、処理していきます。

この際、唾液の中には、ばい菌が大量に含まれています。

これは、口腔常在菌といい、基本的に無害の存在です。

口腔常在菌は食べカスの分解を補助してくれます。

今風の言い方をすると、口腔常在菌が『醸すぞー!』と、食べカスを分解していくのです。

食べてから数十分から数時間で、食べカスの多くは分解されいきます。

その結果、食べカスの残り、口腔常在菌、口腔常在菌の産出物の混合物ができあがります。

これが歯垢です。

下世話な言葉で書くと、『歯クソ』です(^^;。

この歯垢の段階でしたら、歯磨きで落とせます。

ただ、どんなに上手く歯磨きをしても、50%しか落とせないというデータがあります。

この上に、歯間ブラシやデンタルフロスなどを用いても、3割前後の食べカスが残ると言われています。

それでは、取り除けなかった食べカスのなれの果ては、どうなるのでしょうか。

諸説ありますが、一般的には、唾液中のカルシウムやリンが結合し、石灰化すると考えられています。

この石灰化した歯垢のことを、歯石と読んでおります。

この歯石が、歯の表面につく汚れの大本になっております。

ちなみに、一度着いた歯石は歯ブラシでは取り除くことができません。

歯医者へ行って、専用の道具を用いないと、取り除くことは困難です。

歯石が歯の表面についていると、ばい菌の温床になります。

海の中にある珊瑚礁が、魚の住処になるようなものです。

これを放置しておくと、悪性のばい菌が繁殖し、歯周病の原因となります。

また、それ以前に、ばい菌が繁殖する環境はとっても不潔です。

歯石がなければ、歯の表面には、直接汚れが着くことは、まずありません。

しかし、歯石が存在し、そこに住むばい菌が産出する多糖体は、汚れをひきつけます。

言い換えると、歯石がつくと、ドンドン汚れがついて行くのです。

歯の表面に着く歯石は、基本的には白色です。

ですが、歯石の上に汚れが付いていくと、ドンドン黒くなっていきます。

イメージ的には、フローリングの床を想像してください。

ピカピカに磨いてあれば、汚れはすぐ気がつき、除去できます。

ですが、掃除を怠り、ホコリまみれになったらどうでせう。

ゴミは増えてく一方になるでせう。

それと同じです。

こうして着いていく歯の汚れですが、着きやすい物が二つあります。

茶渋と煙草のヤニです。

茶渋といいましたが、緑茶だけでなく、紅茶や珈琲といったものも汚れがつきます。

仕事中に煙草を吸いながら珈琲を飲む様な方は、自ら進んで歯を汚していると言ってもいいと思います。

ともあれ、茶渋と煙草のヤニなのですが、着く場所に特徴があります。

具体的には、茶渋は主に下の歯の内側に着きます。

煙草のヤニは、主に上の歯の内側に着きます。

理由は、お茶が液体で、煙草の煙が気体だからです。

逆を言えば、煙草のヤニが下の前歯の外側に着いていたりする場合は、次の二つの可能性があります。

(1)噛み合わせや食べ方に問題があり、口の中の食べ物の流れがおかしくなっている。

(2)汚れが着きすぎていて、遂には外側にまで及んでしまった。

大概は、両方ともです(^^;。

どちらにしろ、お口を開けて、複数の歯が黒く着色していたら、その原因は煙草の呑み過ぎかお茶の飲み過ぎだと思っても、まず間違いがありません。

歯石そのものも問題ですが、歯石についた汚れは、もっと問題です。

レストランへ行って、出された料理の汚れが付いていたら、嫌じゃありませんか?

歯石や、歯石についた歯の汚れは、貴方が食べたご飯の食べカスのなれの果てです。

その上に、茶渋や煙草のヤニまでついています。

しかも、ばい菌の温床です。

歯の表面にそういったものが、いっぱい着いているのです。

それで、ご飯が美味しく食べれますか?

少なくとも煙草のヤニの刺激は、舌を麻痺させ味を感じる機能を低下させることは、間違いありません。

更に言うと、歯石が一杯ついているということは、口の中のばい菌の数が多いことを意味します。

ばい菌は、食べカスを食べて様々な物質を産出します。

朝起きたとき、口の中に嫌な味がしませんか?

それは、夜、貴方が寝ているうちに歯石についているばい菌が、大活躍した証拠です。

ばい菌が『醸すぞ〜!』と、頑張った結果です。

言い換えると、歯石を徹底的に取らないと、朝さわやかな目覚めを迎えることができません。

鏡を見て、歯の裏側が黒かったら、一度歯医者へ行ってみてください。

次回は、具体的に歯石をどう取るか、お話しようと思います。

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2008年08月19日

歯医者で痛い思いをしない方法



患者さんにとって、歯医者の敷居が高い理由の一つに、『歯医者の治療が痛いから嫌だ』というのがあります。

では、歯医者で痛い思いをしない方法はないのでせうか?

実は、あります。

とっても簡単です。



歯が痛くなる前に、歯医者へ行けばいいんです(^o^)。



何を馬鹿なと思う前に、一寸読んでください。

虫歯の治療というのは、基本が歯を削ることです。

歯を削るということは、身体の一部をわざと傷つけるのです。

傷がついたら、痛いに決まっています。

しかし、人間の身体には、わざと傷をつけても痛くない場所というのが、幾つかあります。

髪の毛や爪なんかがそうです。

基本的に、神経がないところは、切っても痛くありません。

歯にも神経はありますが、エナメル質と象牙質に覆われていて、外側にはありません。

つまり、歯の外側には神経がありません。

従って、ある程度までは、削っても痛くありません。

大体、虫歯というのは、口腔常在菌の一種であるストレプトコッカス・ミュータンスが砂糖を分解する際に発生する酸によって、歯が溶けることが最大の原因です。

今風に言うと、ストレプトコッカス・ミュータンスが『醸すぞ〜』と砂糖を食べて、酸を出して歯を溶かすわけです。

歯が溶ける、つまり傷をつけるわけです。

ですが、その際に痛みが出ることは、稀です。

虫歯は、ある一定以上大きくならない限り、痛みが出ることは、ほとんどありません。

厚いエナメル質と象牙質が刺激を遮り、歯の中にある神経にまで届かせないのです。

だから、ストレプトコッカス・ミュータンスが『醸すぞ〜』と歯を溶かしても、ある段階までは、痛くないわけです。

酸で歯が溶けても痛くないわけですから、歯医者が機械を使って歯を削っても、そうそう痛いはずがありません。

歯は、ある程度までなら削っても痛くならないのです。

ましてや、痛みを止める麻酔という便利な薬があります。

削って痛みがでそうな大きさの虫歯だったら、予め麻酔の注射をすればいいのです。

麻酔の注射が痛くて嫌だという方のために、私の所では痛くない麻酔の注射方法を採用しております。

つまり、痛みが出る前に治療に行けば、ほとんど痛みを感じることなく、治療することができるのです。

前にも書きましたが、歯医者の治療は基本的に次の2ステップです。


1.虫歯や歯周病によって発生した疼痛の除去

2.虫歯や歯周病によって失われた機能の再建


歯の痛みがなければ、1の段階をすっ飛ばして、2に進みます。

歯を削ることは、身体を傷つけるわけですから、全く無痛というのは不可能です。

しかし、痛みがない状態で治療を受けられれば、痛みがある時に比べて、遥かに少ない痛みで、治すことが可能です(^o^)。

しかも、1の必要がない分、短期間で治療が終了します。


では、何故歯が痛くなってから、治療すると痛い思いをするかというと、当り前です。


ある程度以上、歯を削ると痛みがでます。

虫歯は、既に痛みが出ています。

痛いところへ痛い処置をするわけです。



『とっても痛い』のは、当り前です(^o^)。



では、麻酔をすれば痛くないかというと、事はそう簡単にはいきません。

虫歯の痛みが、ある一定以上大きくなると、麻酔が効き難くなるのです。

虫歯の状況によっては、麻酔が効かないことも珍しくありません。

そうなると、皆さんが想像する『歯医者で痛い思い』をすることになります(^^;。

ですので、歯が痛くなってから歯医者へ来る患者さんは、自ら痛くなる方法を選択して、歯医者へ来ていると言ってもいいと思います。

つまり、自分からすすんで、苦痛を選んでいると言ってもいいでせう。

世間では、歯医者は患者さんを苦痛にさせるのが好きだと思っている方がいます。

『人に苦痛を与えてお金を貰えるのは、歯医者とSMの女王様だけだ』という言葉を吐かれた方もいました。

苦痛を与えることは事実でせうが、少なくとも歯医者が望んで苦痛を与えているわけではありません。


……上手いことを言うと、思いましたけど(^^;。


少なくとも私は、患者さんに痛い思いをさせるのは、大っ嫌いです。

患者さんの歯を削っているときに、苦痛に歪む顔を見ると、心臓が止まりそうになります。

世の歯医者は、皆同じでせう。


……SMの女王様については、わかりませんが(^^;。


ともあれ、歯医者で痛い思いをしたくなければ、マメに歯医者さんに通ってください(^o^)。

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2008年08月07日

痩せた証拠



ここ数年、噛み合わせを治し、生活習慣を改めました。

具体的には、『ご飯をよく噛んで食べる』『規則正しい生活を心がける』『しっかり睡眠をとる』このくらいです。

細かく言うと、もっとありますが、特にダイエットのための運動や食事制限はしていません。

前記したように自炊を始めてからは、むしろ食事量は増えたぐらいです。

それでも少しづつですが、変化がありました。

その結果、まだデブですが、前より痩せたみたいです。

その証拠にズボンの寿命が延びました。

えぇ。前は、ズボンの付け根が、腿ですれて穴が開いて駄目になりました。

でも、今は、何ヶ月穿いても穴が開きません。

つまり、前はパンパンの太腿でズボンを穿いていて、歩くたびに腿と腿が触れて、そこにあるズボンの生地が薄くなって穴が開いていたのです。


……私もそういう経験があるという方は、同志とよばせてください(T_T)。


少なくとも下半身の肉付きに、ある程度の変化があったようです。

キチンと記録を残さなかったので、断言はできませんが、歩き方も変化したようです。

歩いても、腿と腿の間に隙間があることがわかります。

おそらく、そのことも関係しているのでしょうが、ズボンが緩くなって、気がつくとズボンが下がって裾を踏む回数が増えました。

そのおかげで、ズボンの裾がボロボロになりました。


……どちらにしろ、ズボンを買い換えねばいけないようです(^^;。


そして、そのことをある程度、治療で再現できるようになりました。

具体的にやったことは、虫歯や歯周病を治した上で、よりご飯が美味しく食べれるように、噛み合わせ治し、顎を動きやすくし、噛みやすくしました。

幾つか生活習慣を改めてもらうよう話をしました。

定期的に来院する間隔を短くして、よりきめ細かく治すようにしました。

言うならば、噛む機能を向上させることを目的とした治療をしただけです。

車に例えると、ピカピカに磨いて整備をし、ブレーキの効きやハンドルの取り回しをよくして、、安全運転を心がけるように話をしたぐらいです。

ごく当り前のことです。

治療の効果を具体的に言うと、噛む回数が増えて、より長い時間、ご飯を味わえるようになったわけです。

ご飯を噛む回数を増やすと、その分だけ、ご飯は小さく、柔らかくなります。

その上唾液とよく混ざります。

適度に濡れて柔らかく、なにより表面積が増えるわけです。

表面積が増えれば胃液と反応しやすくなり、胃の負担が減少します。

つまり、消化効率が向上するわけです。

消化効率が向上するわけですから、次の行程である腸の負担も減ります。

吸収の効率が向上します。

順番に、お通じの具合がよくなります。

また、以前触れたように、噛む回数が増えると単位時間あたりのご飯を飲み込む量が減少します。

満腹中枢が適当なタイミングでブレーキをかければ、食べる量が減少します。

キチンと噛んで食べるわけですから、食欲も十分に満たされる仕組みになります。

つまり、身体にとって適切な量が適切な方法で取れるようになるわけです。

見方を変えると、立派なダイエットになります(^o^)。

食べる量が減った上に、胃腸の負担が減少するわけです。

これで生活習慣を見直し、きちんとした時間にご飯を食べるよう心がければ、胃腸はルーチンワークをすればいいだけになります。

そういう生活を続けると、不規則な時間にお腹がすくということが減ります。

必然的に、間食……おやつを食べる量が減るわけです。

不規則な時間に、おやつを食べるということは、胃腸に残業をさせることに他なりません。

急な残業して終電間際に変えるのと、ルーチンワークをして定時に帰るのでは、どちらが身体にいいのかは、いうまでもありません。

胃腸の負担が更に減るわけです。

胃腸の消化吸収の効率が上ることになります。

その結果、胃腸から送られるエネルギーの質も向上します。

残業が減って、定時に変えれれば、生産性が向上するのは、当り前です(^o^)。

良質のエネルギーが安定供給されるのですから、身体のリズムが整ってきて、体調がよくなるのは、当然のことです。

胃腸から送られるエネルギーというのは、いわば給料です。

給料がキチンと支払われる会社とそうでない会社で、業績が違うのは当り前です。

つまり、毎日ご飯を美味しく食べれるようになるだけで、健康になることになります(^o^)。

ある意味、当り前ですね。

そんな次第で、私の治療をある一定期間以上定期的に受けた患者さんの中に『便秘が治った』『体重が3kg落ちた』と言うようなことを迎しゃる方が、何人もおります。

他にも、幾つか予想もしなかった効果が現れた患者さんが何人もおります。

無論、私の治療の結果、そうなったとは断定できません。

というより、立証は不可能でせう。

更に言うと、自分でもそんな効果が出てくることは、夢にも思いませんでした。



……なんでそんな真似ができるようになったかは、自分でもわかりません(T_T)。



真面目に仕事をしていただけなんですけど(^^;。



ただ言えることは、我々の身体は、我々が思ってもいなかい些細な事で身体のリズムが崩れていき、それが更なる悪循環を生み、リズムが崩れたまま、回復できなくなっていく。

慢性疲労という悪循環から抜け出せなくなるわけです。

おそらく私の治療は、悪循環から抜け出す切欠を作れるようになったのでせう。



……問題は、その話を大きな声で話すと、怪しくなることです(^^;。



だって、今回の話は『噛み合わせを治すと、体調がよくなり、ある程度体重が落ちる』と言ってるんです。

普通に考えて怪しいでせう(^^;。

まぁ、怪しさといえば、『何処なと行っては、誰なと、鬘で〜す』と言っている時点で、十分怪しいですが。



……元から怪しい歯医者だったから、怪しい治療をしていても、当り前ですね(^o^)。



『それでいいのか』という突っ込みは、不許可です。

とりあえず、裾が擦り切れたズボンの代わりのズボンを買いに行きませう(^o^)。

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2008年08月06日

武人の蛮用


昔読んだ旧軍の方の手記に、こんな一説がありました。

『兵器は、すべからく武人の蛮用に耐えねばならない』

要するに、馬鹿が使っても壊れない兵器がいいというわけです。

考えてみれば、当然のことです。

戦場は、極限状態です。

何が起こるかわかりません。

誰もが冷静でいられるわけがありません。

長年訓練した職業軍人でも、戦場で考えられない行動をとることだってあります。

ましてや、当時の軍隊は徴兵制です。

2年間の義務期間で働いているいわばパートタイマーが、大多数です。

しかも戦時になると、通常の訓練期間より遥かに短い期間で戦場に送り込まれることだって、珍しくありません。

心構えがなく、経験がない人間が、極限状態に置かれる。

作った側の想定を越えた使い方をしても、不思議ではありません。


……そういう立場にだけは、死んでもなりたくないですね(^^;。


そういう状況で、どんな阿呆な使い方をしても壊れないものを作る。

当然のことですが、大変なことです。

これは別に日本に限ったことでは、ありません。

名機といわれる機械には、この要求を満たしたものが多くあります

当然、それは現代にも当てはまります。

有名な例では、飛行機や鉄道の設計に、フェイルセーフなんて発想を取り入れています。

【フェイルセーフ(fail safe)は、なんらかの装置、システムにおいて、誤操作、誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に制御すること。またはそうなるような設計手法で信頼性設計のひとつ。これは装置やシステムは必ず故障する、あるいはユーザは必ず誤操作をするということを前提にしたものである。】

フェイルセーフなんて、武人の蛮用に耐えると発想の根本は同じでせう。

で、なんでこんなことを書くかと言うと、前回のエントリーの続きです。


前回話したように、電動歯ブラシで痛みが出る患者さんが何人かいました。

そこで調べてみて判ったのですが、電動歯ブラシで歯を磨いて痛みが出る人というのは、電動歯ブラシを作った人達が考えてもいない使い方をしている場合があったのです。

順を追って話してみませう。

電動歯ブラシを使うと痛いという患者さんから、相談を受けました。

正直、私も痛くなる理由がわかりませんでした。

それで、実際に目の前で電動歯ブラシを使ってもらいました。

見て、目が点になりました。

その患者さんは、電動歯ブラシのスイッチを入れて、大きなストロークで電動歯ブラシを動かし、ゴシゴシ磨いたのです。

ご丁寧に、歯ブラシの柄がたわむくらい、歯に押し付けています。


……そりゃ、痛いのは当然です(^^;。


電動歯ブラシによる歯磨きでは、電動歯ブラシを大きく動かさなくていいんです。

何故なら、電動歯ブラシは、ブラシ部分が電気で動くんですから(^^;。

動かす必要がないんです。

ましてや、力いっぱい歯に押し付けるなんて論外です。

電動歯ブラシによる磨き方の基本は、電動歯ブラシを歯にそっとあてて、スイッチを入れればいいんです。

1本磨き終わったら、隣の歯へと、少しづつ動かせばいいんです。

注意しなければいけないのは、その際、歯には優しくあてることです。。

林檎の皮に歯ブラシを当てて磨いても、少し皮がめくれる程度がいいと言われています。

当然、磨く幅はごくわずかです。

1本分の幅で動かすのが基本です。

というより、この使い方は、歯磨きの基本です。

電動歯ブラシは、この歯磨きの基本を守って使うことが、大前提なのです。

当り前のことですので、説明書にもろくに書かれていません。

料理の本にはレシピは書いてあっても、包丁の持ち方が書いてないのと同じです。

逆を言うと、歯ブラシでキチンと歯を磨けない人は、電動歯ブラシを買っても宝の持ち腐れになりかねません。

そして、そういう話を何人もの患者さんにして、わかったことがあります。

我々日本人のある一定年齢までは、キチンとした歯の磨き方を教わっていない人が、大勢いるのです。

そういう方が習う歯磨きというのは、基本的に小学校の時に習う歯の磨き方です。

それは、細かい指の動きができない小学生が、とりあえず虫歯にならないように磨く方法です。

無論、キチンと歯医者に通い、歯医者さんや衛生士さんから歯の磨き方を学んだ人も大勢います。

今の若い人は、歯磨きの習慣を徹底的に叩き込まれますから、除外してもいいでせう。

でも、それ以外の人は、我流の歯磨きをしているのです。

しかも、歯磨きの基本が、子供の時にならった磨き方は『虫歯にならない歯磨き』です。

成人してからは、虫歯よりも歯周病に気を配った歯の磨き方をしなければいけません。

磨き方と磨く場所が、違うのです。

でも、そのことを知らない方が大勢います。

これは、結構恐ろしい話です。

判りやすい例をあげませう。

若いうちにきちんとしたスキンケアの方法を学ばないで、いい加減な洗顔しかしないで、30台に突入したら、どうなるでせう。


……この発言は、女性を敵に廻したような気がする(^^;。


つまり、自己流の歯の磨き方をしている方の歯磨きは、虫歯や歯周病の予防には役に立たず、むしろ増悪させている可能性があるのです。

でも、自分は歯を磨いているから大丈夫、という安心感があるのです。

とっても危険です(^^;。

歯医者側も、そんなことは想定の範囲外です。

というより、そういう方は、元々歯医者にこないでせう。

そして、歯周病は慢性病変です。生活習慣病です。

10年、20年と長い時間をかけて、ゆっくり進んでいきます。

症状が出たときには、取り返しがつかない場合が往々にしてあります(^^;。

痛くはないけど、『歯を磨くと血が出る』とか、『朝起きたとき、口の中に嫌な味がする』そんな症状がありませんか?

そいう方は、長い間、歯ブラシを武人の蛮用の如く使っているのかもしれません。

心当たりがある方は、一度歯医者の門を叩いてみてください(^o^)。

posted by Jinguzi at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

電動歯ブラシは電気羊の夢を見るのか?


タイトルは語感だけでつかたので、意味はありません(^o^)。

ちなみに、元ネタは映画ブレードランナーの原作名です。

とりあえず、フィリップ・K・ディックは偉大だ\(^o^)/。


閑話休題


よく患者さんに、こんな質問を聞かれます。

『先生、電動歯ブラシにすれば、もっと歯が綺麗になりますか?』

私は笑顔で答えます。

『無理です(^o^)』


……取り付く島もないですね(^^;。


実際には、もっとオブラードに包んで答えます。

『電動歯ブラシは、普通の歯ブラシよりも綺麗に磨けることが判っています。

 でも、貴方の歯が綺麗になるかどうかは、別問題です』

そう言って、解説を始めます。

『一つ質問します。

 部屋を掃除します。

 箒と掃除機、どっちが綺麗に掃除できますか?』

『掃除機です』

『そうです。掃除機の方が、箒より綺麗に掃除できます。

 では、別な質問です。

 お掃除好きのお母さんと、無精な独身者、どっちが部屋をマメに掃除しますか?』

『お掃除好きのお母さんです』

『では、お掃除好きのお母さんが箒で掃除するのと、無精な独身者が掃除機で掃除をするのでは、どっちが綺麗になりますか?』

『お掃除好きのお母さんが、箒で掃除する方です』

『では、掃除機を電動歯ブラシに置き換えてください』

そういうと、皆さん、驚いた顔をされます(^o^)。

所詮、電動歯ブラシは道具に過ぎないのです。

歯が綺麗になるかどうかは、どれ程マメに、そしてどれ程的確に歯を磨くかにかかってきます。

電動歯ブラシは、普通の歯ブラシより効率よく歯を磨けるというだけに過ぎません。

無精な独身者が、高性能の掃除機を買っても、月に一度、四角い部屋を丸くゴミを吸ってお終いにしたのでは、意味がありません。

どう考えても、宝の持ち腐れです。

そして、昨今の電動歯ブラシなのですが、一寸扱いに難があるものがあります。

『音波歯ブラシ』と呼ばれる種類の電動歯ブラシがあります。

歯ブラシに細かい振動を起すことで、毛先が届かない細い所の汚れを取れると、少なくともメーカーは言っています。

私も愛用しています。

優れものです。

でも、問題があります。

振動が激しいため、強い力で歯ブラシを使う癖がある人が使うと、歯茎に痛みが出る場合があるのです。

私の診療所でも、音波歯ブラシを買ったはいいが、痛くて使うのを諦めたと言う患者さんが何人かいます。

もったいない話です。

高性能の掃除機を買ったはいいが、小まめなメンテナンスが必要だと判って、放り投げるようなものです。

そうなると無精な独身者は、百均ショップで買ってきた箒の方が、部屋が綺麗になるという事態すらおきかねません。


……今回のネタは、自分で書いてて、心にグサリと刺さるなぁ(T_T)。


ともあれ、電動歯ブラシを買うかどうか迷っている方は、自分の歯磨きについてもう一度考えてみることをお勧めします。

買いに行くのは、それからでも遅くないと思います(^o^)。

posted by Jinguzi at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

もう頬づえはつけない


子供の頃、頬づえをついていると、怒られたことはありませんか?

でも、どうして頬づえが駄目なのか、説明されたことはないんじゃありませんか。

強いてあげると『お行儀が悪い』とか『姿勢が悪くなる』というぐらいのことしか、言われたことがないと思います。

ですが、頬づえが駄目なのには、ちゃんと根拠があります。

子供の頃に、頬づえしていると、歯並びが悪くなるのです。

頬づえぐらいでと思うかもしれませんが、我々の生活習慣や習癖は、予想外の影響を与えていることが多くあるのです。

歯列矯正という歯科の技術があります。

所謂、矯正科というやつです。

昨今は、歯並びを気にする人が増えて、歯にワイヤーを着けている人も多く見かけるようになりました。

歯列矯正での歯並びの治し方を簡単に言うと、歯に少しづつ力を欠け、微少な骨折を起させ歯を動かすのです。

その際に、歯にかける力は、200gぐらいが最適といわれています。

そう、僅か200gです。

林檎1個です。

それもフジなんて大きなものではなく、紅玉ぐらいの重さでしょう。

その僅かな力でも時間をかけて引っ張ると、歯が動くといわれています。

それでは、頬づえを着いた状態を考えて見ませう。

右手でも左手でもいいです。下顎に手を添えた姿を考えてください。

掌に頭の質量が、何割かかかります。

頭の重さは5kg〜6kgです。

人間の頭は、5歳の時点で、大人の9割ぐらいに達します。

つまり、小学生なら、大人とあまり変わらない大きさの頭になります。

仮に3割の力と仮定しても、1.5〜1.8kgの力がかかります。

歯列矯正で歯を動かす力の7〜8倍の力がかかります。

しかも歯列矯正は、生えた永久歯を動かすのに必要な力です。

そして、もっと悪いことに、子供の骨は、大人に比べて柔軟性に富んでいます。

成人の固い骨に生えた歯を動かすのに200gの力が最適なら、柔らかい子供の骨に生えてくる歯には、どの位の力がかかれば、動くのでせう。

ましてや、もし乳歯と永久歯の生え変わりの頃に、頬づえをついていたらどうでしょう。

頬づえが、生えてくる永久歯の方向に影響を与えても、不思議はないと思います。

そして、生えてしまった歯は、ほとんど動きません。

かくして、歯並びが悪くなってしまうのです。

そして、歯並びを悪くする習慣は、頬づえだけではありません。

例えば、寝る時に横向きや、うつ伏せで寝たらとうなるでせう。

頬づえと同じ理屈が、働くことになります。

無論、これは子供の時だけではありません。

成長期に比べると影響はすくないでしょうが、成人してからでも同じ理屈が働いても、おかしくありません。

まぁ、普通は成人してしまうと、そんなに頬づえはつきませんから、そんなに影響はないんですが。

ただ、子供は親の仕草を真似るものです。

もし、貴方の子供が貴方の真似をして頬づえをするようなら、その癖はなるべく直すように心がけませう(^o^)。

posted by Jinguzi at 18:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月22日

歯医者の治療は、何故長いのか?

よく患者さんに言われることに、こういう言葉があります。

「歯医者さんて、一旦治療が始ると、何回も通わなければいけないでしょう。

 それが、嫌で、つい足が遠のいてしまいます」

そりゃ、そうでせう(^o^)。

うちは、父の代から数えると50年近く歯医者をやっていますが、未だかって『歯医者に来るのが楽しみでした。昨日はワクワクして眠れませんでした』というような奇特な患者さんにお会いしたことがありません。

皆さん、嫌なのを無理やり来るのです。

その嫌な歯医者に通うのです。

しかも、長期に。

そりゃ、足が遠のくのも当然でせう。

普通、健康な方はお医者様にかかることは、ほとんどありません。

お年を召してくれば違うでしょうが、若いうちは何年も医者に行かないという方が、大勢いらっしゃいます。

そういう方が、お医者様に行かれるのは、インフルエンザに罹るぐらいのケースがほとんどです。

今はインフルエンザも特効薬ができています。

その他のお薬も昔に比べれば、遥かによくなっています。

子供に苦い薬を飲ませるために、オブラートで包んで飲ませるなんて、実体験で知っている人は、ほとんでいないでせう。

そんな次第ですから、健康診断で何か問題でも出ない限り、健康な方でしたら、数年に1度お医者様にかかるという方が、多いのではないでしょうか。

そういう方は、2〜3回もお医者様に行けば、もう行く必要がなくなるわけです。

それに比べれば、歯医者に行くとなると、虫歯の治療だけでも1度で済む方は、ほとんどいません。

週に1度通うとしても、4回も通えば、1ヶ月経ちます。

虫歯を全部治そうと思ったら、数ヶ月かかる例も珍しくありません。

健康な方から見れば、お医者様に比べれば長いでせう。

では、歯医者の治療は、何故長いのでせう?

その理由として、虫歯や歯周病には、他の病気に比べて、つぎの特異性があります。


○虫歯や歯周病は自然治癒は極めて限局されている。

○虫歯や歯周病は慢性疾患であり、機能障害が存在する。


このため、虫歯や歯周病の治療には、次の2ステップが必要なのです。


1.虫歯や歯周病によって発生した疼痛の除去

2.虫歯や歯周病によって失われた機能の再建


この二つが必要なため、長期の時間が必要なのです。

失われた機能と言われても、ピンとこないかもしれません。

端的に言うと、それは噛む機能の喪失です。

虫歯ぐらいで機能喪失とは大袈裟だと思う方がいらっしゃるかもしれません。

そういう方は、おそらく虫歯の痛みで七転八倒したことがない、幸福な方だと思います。

噛むという行為は、生きて行くために必要な行為です。

その行為を行う際に、激痛が伴う。

これだけでも機能障害です。

虫歯の治療法が抜歯以外なかった江戸時代には、虫歯のお侍が痛みを我慢できず、切腹して果てたという例すらあったそうです。

そして、虫歯で歯に穴があいたり、歯周病で腫れて噛めなかったりする。

痛みがないとてしても、特定の箇所で噛めなくなる場合があります。

これも立派に機能障害であり、機能の喪失です。

これを放置しておくと、更なる病状の悪化を招く可能性があります。

何故なら、歯は1本で機能を発揮しているのではなく、チームを組むことで、機能を発揮しているのです。

噛めない歯を庇って他の歯で噛んでいると、その歯に無理が集中して、そちらの歯や歯茎が悪化していくなんて、場合が往々にしてあるのです。

イメージしやすくするために、例をあげませう。

貴方が仕事をしている状況を考えてください。

貴方は10人で仕事をしていたとしませう。

ある日、同僚の1人が病気で入院しました。

10人でやる仕事を9人でやることになりました。

よほどの激務でない限り、1週間やそこいらなら、特に問題はないでせう。

でも、その休んでいる期間が、1ヶ月になったら?

9人のメンバーは、気がつくと残業時間が素敵な時間になっていません?

それが、2ヶ月、3ヶ月と続いたら?

一番働いていた方が、過労で倒れても不思議じゃないでせう。

そうなったら、残された8人の仕事はどうなるでせう。

病気で倒れた人の治療、過労で倒れた人の治療だけなら、まだどうにかなるでせう。

でも、それと平行して崩壊しつつある仕事の状況を改善しなければなりません。

……とっても大変ですね(^^;。

お口もこれと同じです。ある意味、もっと厄介です。

虫歯や歯周病は、慢性疾患なんです(^^;。

慢性疾患は、痛みなどの自覚症状がなく、ゆっくり進行します。

多くの場合は、10年、20年という時間をかけ、ゆっくり進行しています。

そして、虫歯や歯周病は、1本だけ進むという状況は、ほとんどありません。

何故なら、虫歯や歯周病には、老化現象という側面もあるからです。

つまり、虫歯や歯周病で痛くなった歯以外の歯や歯茎も、明日痛くなる可能性をしめているのです。

というより、歯が痛くなるときには、その歯以外も危険な状況にあることが、とっても多いんです(^^;。

先の職場の例だと、仕事のメンバー全員が腰痛だの糖尿病だのアレルギーだの持病を抱えた集団だと思ってください。

一寸無理な残業をさせると、軒並み入院する集団。

少なくとも、そんな集団の責任者になりたくはないですね(^^;。

多分、一番最初に過労で倒れるのが、オチでせう。

ところがです。患者さん側からみれば、そういう事情は理解の外にあります。

そういう患者さんがいうよく言う言葉が、次のとおりです。

『痛みがなくて、噛めればいいから、どうにかしてくれ』

患者さん側から見れば、治さなければいけないのは、痛い歯の一本だけでせう。

でも、歯医者から見れば、その虫歯はお口全体が悪化している中の1本であり、その歯を噛めるようするためには、それ以外の歯や歯茎を治して機能を再建しなければならないとなるわけです。

痛い歯を1本治すだけですと、いずれ訪れるクライシスを先延ばしするだけとなるケースがとっても多いんです。

ですが、そういう患者さんの多くは、『痛みがなくなる』=『治療の終了』なのです。

当然、虫歯の痛みは取れても、機能の再建は途中だったりする場合がほとんどです。

その結果、機能障害は残ったままとなり、その機能障害を放置したままでいると、更なる機能障害を生むことになります。

具体的に言うと、右の虫歯を中途半端に治療して痛みを取った段階で放置したら、代わりに噛んだ左側の歯が虫歯になった、なんて事態が往々にして起こるのです。

患者さんが思い直して『しょっちゅう腫れたり痛んだりするのはもう嫌だ。覚悟を決めたから最後まで治してくれ』となった時には、『なんでこうなるまで放置していたんです』と歯医者が嘆く事態になることが多いんです(^^;。

もう一度書きますが、痛くなってから歯医者へ来ると、次の2ステップが必要なのです。


1.虫歯や歯周病によって発生した疼痛の除去

2.虫歯や歯周病によって失われた機能の再建


ですので、痛くなる前に歯医者へ来てくれると、1.の段階がなくなります。

その分だけ治療期間が短縮できます。

何より、痛い思いをする可能性がとっても低くなります。

そういう次第ですから、会社の検診などで虫歯が見つかりましたら、なるべく早く歯医者へ行ってください。

それが、歯医者と上手く付き合える一番の方法だと思います。

posted by Jinguzi at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

デブがデブでいるには、理由がある。


私は、デブです(^o^)。

身長が165cm弱で、体重が76kgですから、立派な肥満体型です。

なんで、こんなことを言うかというと、今回の話は最初にこのことを話しておかないと、顰蹙を買うからです。

実は、デブがデブでいる理由の一つを発見しましたので、お話したいと思います(^o^)。

まず、極めて当り前の話ですが、デブがデブでいるには、食生活や生活習慣に問題があります。

こう言うと、「ポテチが止められないからだ」とか、「チョコレートの誘惑が」とか、「アイスクリームが」といった感じで思い当たることがある人が多いと思います。

それは勿論そうですが、それ以前に食べる時にみられる習慣に、大きな問題があると思います。

その習慣とは、水分を取りながら食事を取る事です。

無論、これは味噌汁とかスープのことを意味するのではありません。

食事の際、まず一口何かを含んで、数回噛むと水分を取って飲み込む、こういう習慣が太る原因になるのではないかと私は考えています。

具体的に、この習慣は次の2つの現象を起している可能性があります。

1.咀嚼回数の減少

2.摂取する食事量の増加

まず、咀嚼回数の減少ですが、その前に咀嚼、つまり食べ物は何のために噛む必要があると思いますか?

理由はよく噛むことによって、食べ物が小さく、柔らかくなり、胃での消化を助けるためです。

更に言えば、噛む回数が増えれば、唾液とよく混ざり、この事が胃での分解を促進させることになります。

もっと言えば、食べ物は唾液とよく混じらないと、飲み込めない構造になっています。

よく噛むことにより、食べ物は小さく、柔らかくなり、表面積が増えます。

そして、分泌された唾液と混じることにより、水分が増えたことと、唾液による分解も加わり、胃での消化効率を更に向上します。

洗濯機で使う洗剤が、固形の洗剤より、粉末洗剤の方が溶けやすい。

粉末洗剤より、最初から溶けている液状洗剤の方が溶けやすい。


溶けやすさの度合い:固形石鹸<粉末洗剤<液状洗剤


これとなんら変わりません。

つまり、噛めば噛むほど、胃の負担が減少するわけです。

胃の負担が減少すれば、当然次の行程である腸の負担も減少します。

そうなると、結果としてお通じの具合がよくなるという結果が待っています。

更に規則正しい食生活を行えば、常に質の良いエネルギーが身体を巡ることになります。

そうなると、身体がドンドン健康になります。

『腹八分目に病なし』というのは、ちゃんと根拠があるわけです。

では、貴方はご飯を食べる際に、何回ぐらい噛んでいますか?

理想的には、15回から30回ぐらい噛んで飲み込むのがよいと言われています。

というより、本来はそのくらい噛まないと、食べ物が唾液と混じらず、飲み込めないのです。

ところが、噛む回数が少ないうちに水分を摂取すると、唾液と食べ物が混じってしまったと身体が勘違いして、飲むこんでしまうのです。

そうなると胃の負担が増えることになります。

これだけでも問題ですが、咀嚼回数が少ないことが、摂取する食事量の増大を招いている可能性があります。

人間には、満腹中枢があります。

食事を始めて10分から15分ぐらいで、満腹中枢が『そろそろお腹一杯だよ』という信号を出し、これ以上の食物摂取を抑制します。

ここで、1口に15回噛む人と、1口に3回噛む人との食べる量を考えてください。

普通に考えて、15回噛む人の方が、3回噛む人より1口食べるのに時間がかかります。

つまり、10分から15分という制限時間での食物摂取となると、噛む回数が少ない人の方が大量に食物を取れる理屈になります。

そして、水分、特に冷たい物を食事中にとると、満腹中枢が混乱するという説もあります。

つまり、食事中に冷たい水分を取ることは、満腹中枢の延長スイッチを入れてしまう可能性があるのです。

只でさえ、食物を多く取る可能性が高い上に、制限時間を延長してしまったら、どうなるでしょうか?

食べる量が増えるに決まっています。

この現象の一番分りやすい食べ物は、カレーライスでせう。

普段の食事だとお茶碗一杯がやっとという人が、カレーライスだとどんぷりぐらいの量を平気で食べるなんてことは、よくある話です。

それどころか、カツカレーにサラダをつけても大丈夫なんてことだって珍しくないでせう。

カレーライスは、ルーという液体とご飯という固体からなります。

固体といっても、野菜も肉もご飯もとても柔らかく、あまり噛む必要を感じさせません。

ルーをご飯に混ぜた段階で、既に数回噛み唾液が混じったのとあまり変わらない状態になっています。

その上に、カレーには冷たい水がつき物です。

柔らかいので噛む必要が低い、液体と混じるので唾液と混ぜる必要が低い、冷たい水を飲むので満腹中枢の延長スイッチが入ると、三重に量を食べれる構造になっていますね。

秘密戦隊ゴレンジャーのキレンジャーが、カレーが大好きという設定は、極めて妥当だったんですね(^^;。

そういえば肥満で有名な某タレントが、『カレーは飲み物だ』という趣旨の発言をしているのを、聞いたことがあります。

通常の人よりも1回あたりの食物摂取量が多くなれば、当然普通の人より体重が増加するのは、当然です。

では、あまり噛まずに水分で飲み込む人が、全員デブになるかというと、そうではありません。

デブでいるためには、もう一つ条件があります。

それは胃腸が丈夫であることです。

本来食べれる量より何割か増量し、しかもろくに噛んでいない食物を消化、吸収できる胃腸があって、初めてデブになるわけです。

そういう胃腸を持っていない人は、当然胃腸を弱め、胃弱となり、やせぎすとなって行きます。

そして、本来食べれる量よりも多い量を常に摂取することは、別の問題を引き起こします。

食事のリズムの崩壊です。

貴方がご飯を食べるとき、本来なら10の量を取るべきところで、12の量を取ったとしませう。

食べ終わった後に、胃による消化と腸による吸収が待っています。

食事の量が増えると、当然消化と吸収に時間がかかります。

そうなるとどうでせう。

本来ならお腹がすくべき時間に、お腹がすかないという現象が起こってしまいます。

逆にお腹がすかないはずの時間に、お腹がすくという現象も起きるでしょう。

はい、つまり間食が増えるという現象を生むのです。

そして、胃腸が強く、このサイクルに対応できる胃腸を持った人はどうなるでせう。

本来なら10の量で満足すべきところに、12の量で満足できるようになるわけです。

ここで食べた分だけ消費できる人は、ドンドン健康になるという状況が待っていますが、体育会系のクラブに入って練習漬けの生活でもしない限り、限界があります。

そうでない人は、デブになる訳です。

無論、デブになる理由はこれだけではありません。

他にも要因はあるでせう。

ですが、誰が考えたって、デブになる最大の理由は、ご飯をたくさん食べることに決まっております。

それでは、食事時に水分を取る量を控えて、もっと噛めば痩せるかというと、そう簡単にはいきません。

実は、一口あたり15回以上噛むのは、大変なことなんです。

考えても見てください。

今、一口あたり3回しか噛んでいない人が、15回噛むようになるためには、単純計算で運動量が5倍になるんです。

まず、筋肉が持ちません。

顎関節も持ちません。

唾液だって、そんなに急に出るようにはなりません。

最初の3口目ぐらいまでは、15回噛めるかもしれませんが、それ以上は無理でせう。

無理に噛もうとすると、頬っぺたや舌を噛むのがオチでせう。

実は、一口あたり何十回も噛めるようになるためには、十代の頃にその機能を獲得する必要があるのです。

寝たきりの人が、いきなり歩けるようになるわけはありません。

ろくに走った事がない人が、フルマラソンで完走できるわけがありません。

素人さんが、いきなりステージに上っても、お笑いを取れるわけがありません。

だからと言って、何も始めないと、何も始りません。

試しに、今日ご飯を食べるときに、水分の量を減らしてみてください。

そして、ご飯の味をもっと味わってみてください。

くれぐれも無理に噛もうとして、頬っぺたを噛むような真似はしないで下さい。

できる範囲で、少しづつ、やってみてください。

今まで、如何に人生で損をしていたか、気づくことができますよ(^o^)。
posted by Jinguzi at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月13日

Web2.0の陥穽

なんとなく世間一般では、お医者様達は頭がいいから、コンピュータなんか簡単だろうと思いがちですが、実際は違います。

若い先生や大学に残ってコンピュータを使わざるえない立場の先生は、勿論使えます。

というか、使わないと仕事ができません。

でも、年配の先生は、ほぼ全滅と思って間違いありません。

歯医者も例外ではありません。

私の世代で、PC自作までやっていて、暇さえあれば秋葉のジャンク屋に入り浸る阿呆は、滅多にいません。



……若かったなぁ(^^;。



歯医者が、どの位コンピュータ使えないかの実例をあげませう。

1995年、Windows95が発売されました。

これと前後して、私が居た大学でもインターネットがやってきました。

その頃、余所の教室の教授から頻繁に、私のところへ電話がかかってきました。




「Jinguzi君、君の教授が、僕のメールを読んでくれたか、聞いてくれるかな?」




送る方も、送られる方も、コンピュータが日常でないことが髣髴とさせる会話です(^^;。

まぁ、大学教授クラスになれば、平均年齢は50を超えています。

普通の会社の部長クラスに相当すると思えば、10年以上前でしたら、コンピュータで上手くメールができなくても、不思議ではないでせう。

無論、現在では教授クラスでもメールぐらい使いこなせるのが、当り前になっています。

そして、今から4年ほど前、私は開業し歯科医師会に入会しました。

町の歯医者の多くが、1995年の教授達よりコンピュータを使えないことに、愕然としました(^^;。

ある一定年齢を超えてしまうと、ピタリとコンピュータが使えません(^^;。

大学の場合は、必要に迫られます。

論文の類もPDFファイルが当り前の昨今では、パソコンが使えないと文献すら調べられません。

本人ができなくてもスタッフがどうにかします。

大概、教授付のパソコン当番が居たりします。



……色々と面倒なんだよなぁ、あれ(^^;。



でも、歯医者ではパソコンを使える家族やスタッフがいるとは限りません。

というより、居ない方が多数派です(^^;。

エクセルを少し使えるだけで、『あいつはパソコンが凄く得意だ』という話になります。

ソフトをインストールするだけで、神扱いされます。

インターネット?メールの設定?業者か、息子に任せる。こんな感じです(^^;。



……あなたの町の機械が苦手なお父さんと、何処が違うのでせう(^^;。



歯科医師会のFAXの連絡網を電子メールに代えられないか、偉い先生に聞いてみました。

『パソコンを持って常時接続の環境を持っている先生が、半数いってないから無理』

とのことでした(^^;。

ちなみに、聞いたのは、今年の春です(^^;。



……歯医者が時代に取り残されてます(T_T)。



でも、時代は変化しています。

今や零細企業でも、一寸目鼻が利いたところは、HPを持つのが当り前になりつつあります。

世間一般では、医者、歯医者はお金を持っていると思います。

上記したように医者、歯医者は、コンピュータが使えない人が大多数です。

とどめに、医者、歯医者は、世間知らずです。

そのくせ自分では使えないくせに、新しいモノ大好きという人が、多いんです(^^;。



……いい鴨ですね(^o^)。



そんなので、私の診療所にも、営業の電話が毎日かかってきます。


『弊社では、無料で歯科医院のHPを作成しており……』

『医院を紹介するポータルサイトを……』

『今、世間ではインターネットを通じて、情報発信を……』

etc.etc.



その中で、最近多いのが、次の口上です。



『時代はWeb2.0!

 BLOGを使ってドンドン情報発信!

 SEOを鑑みて毎日更新で、探索サイトのヒット率UP!

 HPを作る知識がなくても、簡単にHPを更新できます!

 HPの登録と製作は、無料です。

 難しいことは弊社が!』

電話の向こうで、もみ手をしている姿が目に浮かびます(^o^)。



……知識のない人間に、高いものを売りつける最新の口上です(^o^)。



キーワードはWeb2.0(^o^)。

Web2.0=BLOGという短絡の仕方が素晴らしいです。

mixiが聞いたら嫉妬しそうです。

SEOは、アクセス数が増える魔法じゃありません。

Web2.0自体が、DoCoMoのCMがコケてから、馬鹿にされている事は、華麗にスルーです(^o^)。

パソコンが苦手な歯医者が、毎日パソコンに向って、BLOGを更新。



……通販で怪しげな機械を買い、『明日からダイエット!』と宣言するようです(^o^)。



普通に考えて、三日坊主になるのが当り前でせう。

大体、歯医者に更新するネタが、ホイホイあるわけないじゃないですか。

それ以前に、文章を書く練習をしていない人間が、読みやすい文章を書くのは、結構大変です。

そして、読みやすいからといって、それが面白いかどうかは、別な話です。

専門的な話をしようとしても、それが人に受けるかは、もっと別問題です。

何よりそういう話は、既にBLOGを開設した同業者が、とっくに書いています。

治療で知りえたことを話すのは、法律の壁が立ちふさがっております。

そうなると、歯医者という職業のお父さんの日記にしかならないことは、明白です(^o^)。

あったこともない何処ぞのお父さんの日記を読む人が、そんなに居るとは思えません。

もし読む人がいたとしても、それが患者さんとして診療所に来てくれるかどうかは、別問題です。

更にいえば、探索サイトのランキングがアップしても、患者さんが増えるかどうかの保証は、全くありません。

Web2.0をキーワードに売り込みに来る会社は、『看板の場所は用意するけど、看板は自己責任で書いてね。売り上げ増は、頑張れば、結果が出るよ』と言っているに等しいと思います。

冷静に考えると、そんなあやふやなものに金を注ぎ込むのは、危険だと思います。

常識で考えれば、この程度の答は誰だって出てくるはずなんです。

でも、Web2.0の単語は、マジックワードなんでせう。

歯医者って基本的に新しいものが大好きなんです。

特に、自分が使えなくても、時代の先端を行っている感じのものが。



……ひっかかる先生は、多いんだろうなぁ(^^;。



そうでなければ、あんなに電話がかかってくるわけがありません。

大体、BLOGで情報発信して間口を広げるはずなのに、歯医者限定のネタのBLOGを乱立させて、間口を狭めてしまうのは、本末転倒でせう。

私がこのBLOGを立ち上げたの時に、宣伝を半ば諦めております。

笑えるネタ、阿呆なネタ、鬘なネタで、読んで笑ってくれたら、それでよし。

BLOGを読んで、私の診療所に興味を持ってくれたら、幸い。

実際に足を運んでもらえるたら、大ラッキーぐらいのスタンスです。

強いて言えば、『悪名は無名に勝る』ぐらいの気分です。

過度の期待は、絶対持たない。

面白ければ、勝手に広まる。

面白くなければ、広まらない。

というか、個人のHPて、本来そういうものでせう。



……大体、本業の合間にすることに、過度の期待を持つ事が、おかしいのです(^o^)。



そんな次第ですから、私のところへHPがらみの売り込みに来る業者さんは、諦めた方がいいと思います。

自分のHPぐらいは自分で作れますし、BLOGもキチンと間抜けなことを書いています。

私のBLOGを他の先生のBLOGと並べたら、他の先生に迷惑をかけますよ。

うちのキャッチコピーは『日本で一番鬘が似合う歯科医(自称)が、鬘と共に歩む間抜けな日常を綴りました。』なんですから(^^;。

私が患者なら、真面目な歯医者のBLOGにそんなものが並んでいたら、即攻で余所のサイトに逃げます。

それなんで、売り込みの電話が減ってくれると嬉しいです(^o^)。

タグ:blog Web2.0 DoCoMo
posted by Jinguzi at 19:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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